よく「炭水化物抜きダイエット」といって、炭水化物を一切取らないダイエット法を耳にしますが、これもNG。食後の血糖値を急激に上げない「低GIダイエット法」というのがありますが、これと炭水化物抜きダイエットとではまったく異なります。
炭水化物はお米やパンなどのことで、これらは口から食べると体内で糖質に変わります。糖質は脳を活動させる上で非常に重要な栄養素であり、またエネルギーを生み出して代謝を上げる「ミトコンドリア」という器官の燃料となるもの。
つまり糖質が不足すると脳の働きが悪くなるだけでなく、代謝も下がってしまうのです。ダイエット中に代謝が下がるというのは、やせようとしているのに、自らやせにくい体を作っているようなもの。
不用意な炭水化物抜きダイエットは絶対にやめましょう。
血糖値を緩やかに上昇するようにしたい場合は、炭水化物を抜くのではなく、白米の代わりに玄米やお蕎麦を食べたり、白い砂糖の代わりに三温糖を選ぶなど、できるだけ茶色いものを食べるようにするといいですよ。